「さらだ」の活動趣旨や活動内容を紹介していきます。


by salad_lgbti

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【さらだ企画vol.3】

本企画は無事終了しました。
ご来場ありがとうございました。

企画の報告、次回企画など、追ってアップいたします。

それぞれのカミングアウトを考える
講師/砂川秀樹さん(『カミングアウト・レターズ』編者「TOKYO Pride」代表)

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 「カミングアウト」とは、自分が性的マイノリティだと人に打ち明けることです。性的マイノリティは、友人や家族、職場の同僚など日常をともに過ごしている人に、カミングアウトをするかしないかということを常に意識して暮らしています。カミングアウトしにくい理由、カミングアウトして良かったこと、後悔したこと、それから、カミングアウトされてとまどったこと、うれしかったこと、その後の関係は… さまざまなカミングアウトのエピソードを通じて、すべての人が気持ちよく暮らせる社会をどう作るか、みなさんと考えたいと思います。実際にカミングアウトされたことのない人も、マイノリティの方もマジョリティの方も大歓迎の企画です。ぜひお越しください。

6月21日(日)
16時50分 資料配布スタート
17時10分 砂川さんトークスタート
18時10分 休憩
18時20分 砂川さんに質問タイム
18時40分 グループトークスタート
19時40分 終了

場所/akta
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●黄色とオレンジの縞のビルの3階
(住所)東京都新宿区新宿2-15-13第二中江ビル301
(電話)03-3226-8998





資料代/200円

主催/さらだ(セクシュアルマイノリティと人権を考える会)
連絡先
E-mail/salad_lgbt(アットマーク)yahoo.co.jp
Phone/090-3540-6427(近藤)
ブログ/

砂川秀樹(すながわひでき)/プロフィール
1966年生まれ。文化人類学者[博士(学術)]、ゲイ・アクティビスト。実践女子大学、東京大学非常勤講師。『カミングアウト・レターズ』編者(太郎次郎社エディタス)。90年よりHIVの問題に取り組むNPOで活動。2000年に「東京レズビアン&ゲイ・パレード」実行委員長、05〜06年は同パレードの母体団体「TOKYO Pride」の代表理事。08年末から再び「TOKYO Pride」代表となり、5月23日に「東京プライドフェスティバル」を開催。

●参加希望の方は事前にメールで予約してください(会場のスペースに限りがあるため、事前に人数を把握します)。宛先/salad_lgbt(アットマーク)yahoo.co.jp 名前(ペンネーム可)と参加人数を明記してください。
●今回会場となるaktaは「新宿2丁目の公民館」と呼ばれる開かれたスペースで貸し切りにはできません。企画参加者以外の方が出入りする場合がありますのでご了承ください。また、参加される方には資料を配ります。資料代200円をお願いします。
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by salad_lgbti | 2009-05-29 11:14 | 今後の予定
2008.9.23.さらだ企画vol.2 報告
「女性」と「マイノリティ」2つの生きづらさを考える
LOUD代表の大江千束さんと
副代表で大江さんのパートナー小川葉子さんのお話を聞きました

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ひいちゃう気持ち

大江●これから話す内容に、どうしても性的な話が出てきます。そのときにもしかしたら「いやだな」「私はひいちゃうな」というお気持ちになるかもしれません。同性愛全般がいやなのか、レズビアンがいやなのか、それとも性的なこと全般がいやなのか、自分を省みるチャンスだと思って聞いていただければ、と思います。

コミュニティ人生の始まり ─大江さんの場合

大江●私の場合、中学生の頃ぼんやりと女の子が好きだという自覚が出てきました。漫画や音楽の影響のおかげでレズビアンに対してマイナスイメージなく育ったんですが、高校生のときに同級生を好きになったんですね。でもさすがにコクったらアウトだと思い詰めて親友止まりで耐えていました。20歳後半の1980年代後半にレズビアンコミュニティが誕生します。「女を愛する女たち」という特集の本が出てそれを絶対買いたいんだけど買えないの。本屋さんを3周くらいぐるぐる回って、ほしくもない雑誌と併せて裏返してレジに持っていって、下を向きながらやっとの思いで買いました。その本をむさぼるように読んでからコミュニティに出かけるまでに葛藤があって6ヶ月かかってしまうのだけど、そこからやっと私のレズビアンコミュニティ人生が始まりました。

「正しいレズビアン像」

大江●日本で生まれたばかりの当時のコミュニティは「正しいレズビアン像」を模索していた時期だったと思う。短髪でノーメイク、パンツスタイルというみんなすごく似た格好をしていました。私は髪が長かったからちょっと浮いていたんだけど、初めてそういう人たちにお会いして、とにかくそこでいろんな影響をうけるんですね。それで今の私があるなと思います。自分たちはレズビアンとしてどうあるべきか、日本のレズビアンとしてどういう運動をしていくべきか、ということが議論の中心でした。中にはフェミニズムの経験から真の平等を求めてレズビアンになったという人もいて新鮮だった。やっぱり出会いを求めて行くのだけど「恋人募集中です」なんて言える雰囲気じゃなかったです。

母との確執─小川さんの場合

小川●母は私がレズビアンだということをうすうす気づいていたのですがセクシュアリティに関しては絶対に譲らない人でした。女の幸せとして、自分と同じように夫を持ち子どもを生んで家庭を築いてほしい、というのが母の願いだったんですね。でも私はそれに応えられない。幸せのラインから外れた自分はまっとうな人間じゃない、そう考えた頃が一番辛い時期でした。母は、私にとって理想の女性であったし、大きなバリケードでもあった。これを乗り越えないとどうしようもないな、といつも考えていました。
母は若くして亡くなったのですが、その葬式の後、叔母から母の気持ちを聞きました。「昔は娘を否定的に思っていたけど、今は自分らしくのびのび生きたいように生きていけばいいと思ってる」と。私には決してそんなことは言ってくれなかったけれど最後に私を受け入れてくれた、それは本当に嬉しかったですね。

きっちり対等ってナンセンス

大江●私たちは付き合い始めて丸13年ですが、私は最初、女同士なんだからすべて対等じゃないとダメ、家賃、生活費は1円まで折半、家事はきっちり分担でいきましょう、でなきゃレズビアンカップルじゃないと思い込んでいました。
小川●大江さんはコミュニティの大先輩の方々の訓示を受けているから理想像があったみたいで。
大江●そう。でも、私は家事をやってたから慣れてるけどこちら(小川さん)は不慣れ。だから掃除の仕方とかそういう細かいことで喧嘩ばかり。で、しばらくしてそれってナンセンスだなって思った。だって稼ぎが多い方が多めに出せばいいし、家事だって得意な方がすればいい。何年も経ってやっと分かりました。そしたらお互いずぼらになっちゃってもう妥協、妥協で(笑)。家庭内での他者との不公平感は千差万別で、お互いが良ければ何だって良いって今は思っています。

気持ちだけじゃなく、制度も必要

大江●パートナーシップについて、最初は気持ちがつながっていることが大事で、紙切れ一枚お役所に認めてもらうなんていう結婚制度には頭から否定的でした。でもパートナーシップが長くなって歳をとってくると、自分たちの努力でどうにもならないことがあるって分かってくるんです。それが、制度や法律のことです。どっちかが具合悪くなっても、救急車に一緒に乗れないとか、集中治療室には入れないとかいうことが予想される。住宅の問題でも、私たちは今借家住まいですが東京の場合は公共住宅に同性同士の入居はできないんです。男女だったら「婚約者です」って書けばエントリーできるのに。家を買おうにも夫婦ローンは使えないので2人共有でローンを組めない。一人の査定では、思うような物件は難しい。保険金の受け取りもパートナーにできないし、携帯なんかの家族割りも使えないです。それは現実にある、不平等です。あれだけ「気持ちが一番」と思ってきた私も、ここ数年は同性同士のパートナーシップ制度とか同性婚が必要だとひしひし感じます。もしそういうのがあって、相手を「パートナーシップ制度に則って登録したカップルです」とか「同性婚をしている私の家族です」とかって説明できたらどんなにか楽だろうと思います。


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【質問タイム】

Q答えられる範囲でいいのですが、ベットの中で男女の役割分担はありますか?また、体の関係は必要ですか?
大江●ディープな質問ですが果敢にお答えしますよ。ベットの中では好きにしたらいいと思います。したいことやしてほしくないことなどは自分にしか分からない。それをコミュニケーションできるかが大事だと思います。男女間でも同じですが女性同士だとより言いやすいと思います。
 長くつきあうとセックスレスにもなります。セックスがあってもなくてもいいと思います。最初から性的欲望が極端に少ないなどの、アセクシュアル(エーセクシュアル)な方もいらっしゃいます。

Qレズビアンとして子どもを生みたいという気持ちはあるのでしょうか?
大江●レズビアンコミュニティの反省点のひとつに子どもをどう持つかという議論をしてこなかった、ということがあると私は考えています。ゲイでもレズビアンでも子どもを持ちたいという気持ちは当然あると思います。私はすごくほしい時期があったので10歳若かったら外国に行って体外受精をしたかもしれないですね。
 外国のレズビアンコミュニティの方々に「どうしてオオエ、オガワは子どもを持たないの?」とよく質問されます。アメリカでは子どものことがコミュニティの筆頭トピックだったりするんですって。実際には日本にも子育てをしているカップルは大勢います。それは結婚歴があって離婚し、子どもをパートナーと育てているというのが一番多いパターンです。子育てということをもっと前向きなものとして議論してこなきゃいけなかったなあと感じていますが、おそらくこれからの課題になってくると思います。
小川●私も子どもは好きですが、男性と結婚しないから生まないだろうという意識でいました。もし日本で同性カップルに認められていたら里親制度で子育てをしたかったなという思いはありますね。

Q今後どのような活動をしていきたいですか?
大江●普段は仕事をしていて、余暇をここのボランティアに割いているのでできることは限られているのですが、メディア対応も含めて当事者以外の人と関わって「こういう人たちがいるので一つよろしくお願いします」ということを続けることかなと思います。
小川●ラウドにはレズビアンもバイセクシャル、トランスセクシュアリティ、インターセックスの方もいらっしゃる。あるいはヘテロセクシュアルの方も。もういろんな人に社会的に開かれた、安全な場所として利用してもらえる、そういう姿勢でやってきたので、これを貫いてさまざまな交流を続けていけたらいいな、と思っています。

レズビアンとバイセクシュアル女性のためのセンターLOUD(ラウド)って?
1995年、レズビアンを始めとするセクシュアルマイノリティ当事者が自由に使えるスペースとして、3人のレズビアンによって創設された。書籍のレンタルや閲覧、雑誌やグッズの購買などもできる。

【参加者から寄せられた感想】

●僕は、異性愛者(今後はわかりませんが)ですが、以前片思いだった女性になかなか振り向いてもらえず、「この人はレズビアンではないか」と考えたことがあります。そのとき、本当に!本当に!「俺が男性とつきあう楽しさを教えてやる!」と思ってました!今日お話を聞いて、大江さんが会社の男性に「治してやる」と言われたこと、ゾッとしました。みんな考えるのでしょうか。

●あまり今までパートナーシップのことなど考えていませんでしたが、日本の制度では難しいことが多かったのをはじめて知りました。誰もが同じように暮らせるよう、いろいろな活動が必要ですね。いろんな人がいる世の中があたりまえだと思うので。

●等身大の体験談が興味深く、面白かったです。この国の制度とのギャップなど、興味深かったです。

●自然な感情、否定的でなく、ムリヤリいきがってない同性愛者、カップルに初めて接しました。なにかとマジョリティ批判みたいなことをはげしく言う人が多くて、ウンザリしていましたが、今日はとても気持ちよくお話を聞けました。ありがとうございます。

●大江さん、小川さんの話を聞いていて、私の思春期時代を思い出していました。女の子どうしで手をつないだり、親友でいつも一緒にいた子が別の子といると嫉妬したりしていました。当時は、同性の方が興味があったと思います。正直、自分のことが男らしい、女らしいというのをあまり考えたことがありませんでした。それは、とても幸せなことだったと思います。
 また、私は小学校の教師をめざしています。小学生でも高学年になると“性”について考えている、考え始める頃と考えると、教育の場でも考え合う、話し合う場をつくっていきたいです。

●ヘテロに対する怨念のようなものをちらりと感じました。ex.「ヘテロおやじ」発言。同/異性愛者間の亀裂を生むようで気がかりでした。性的マイノリティが問題化しはじめた黎明期から頑張ってこられている経験が聞けてよかったです。

【講師プロフィール】
大江千束 おおえちづか
1960年東京都生まれ。1988年より東京新宿「れ組スタジオ東京」主催の集いに参加。1994年30代以上のレズビアンの集い「グループDARUMA」の事務局を担う。1995年東京中野にレズビアンとバイセクシュアル女性のためのセンターLOUD※(ラウド)が創設され利用者として参加。1997年LOUDのスタッフとして運営に加わり、1999年LOUD代表として運営の中心となり現在に至る。
【著作】2000年『同性愛がわかる本』(伊藤悟著/明石書店)に、エッセイを執筆。2002年『多様な「性」がわかる本』(伊藤悟、虎井まさ衛著/高文研)に鼎談で参加。2003年プロブレムQ&A『同性愛って何?』(共著/緑風出版)。2005年プロブレムQ&A『10代からのセイファーセックス入門』(共著/緑風出版)。2007年プロブレムQ&A『パートナーシップ・生活と制度』【結婚・事実婚・同性婚】(編著/緑風出版)。
※LOUDウェブサイトhttp://www.space-loud.org/loud

小川葉子 おがわようこ
1963年東京都生まれ。1994年に「グループDARUMA」に参加。1999年LOUD※のスタッフとなり、ファンドレイジング・イベントのキャンドルナイトを手掛ける。現在もLOUDの副代表として運営を担う。2002年「東京レズビアン&ゲイパレード2002」公式企画「東京・人権2002フォーラム レズビアン&ゲイ・ライフのこれから」に同性同士のパートナーシップの実践者としてパネリストで参加。レズビアンの当事者であることを隠すことなく、複数の大学他で出講を行う。 
【著作】 2002年『多様に「性」がわかる本』(伊藤悟、虎井まさ衛著)にライフストーリーを執筆。2003年プログレムQ&A『同性愛って何?』(共著/緑風出版)など。 
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by salad_lgbti | 2009-05-27 10:56 | 企画の報告