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「さらだ」の活動趣旨や活動内容を紹介していきます。


by salad_lgbti

会の発足にあたって事務局メンバーの思い

さらだ発足メッセージ
会の発足にあたって事務局メンバーの思い

 私は、「自分とは何なんだろう」と考えながら生きてきました。そのなかで、自分の性に違和感を感じて憤ったり、あきらめたりしてきました。自分を性同一性障害(TS)だと認識して、自分を「男性」として見てもらいたくて、そういうふうに振る舞って、息苦しくなったりしています。マイノリティ、マジョリティ、男、女、インターセックス、ゲイ、レズビアン、トランスジェンダーなどなど、世の中にはたくさんの「レッテル」が存在しているように思えます。自分や他人を分類したり、規定したり…。誰もが自由(気楽)に生きられる社会ってどういうことだろう。一緒に考えられたらいいなぁと思っています。
(近藤歩/20代)

 私は同性愛者です。初めて人を好きになった時から、「同性が好き」な自分を当然のこととして受け入れ、生きて来ました。誰に何と言われ、どう思われても、私は「自然」な感情で人を好きになり、「普通」に恋愛をして来ました。
 マジョリティとマイノリティは、同じ世界で生活しています。同じ会社で、同じ学校で、同じ電車に乗り、同じ店で買い物をしています。けれど、大多数のマジョリティは、自分の身近にマイノリティがいることを意識せずに暮らしているのではないでしょうか。
 それはマイノリティの多くが、息を殺し、声を潜め、存在を隠すような生き方を強いられているからです。人前で手をつなぐ、腕を組む。恋人を親や友人に紹介する。男女のカップルならば、ささいなことなのに、同性同士だと出来ない、それが今の社会です。
 私にとっては「自然」で「普通」な「同性が好き」というだけで、なぜ生きづらさを感じなければならないのでしょうか。私は、誰もが自分らしく生きられる社会になればと願っています。
 マジョリティの意識を変える為には、マイノリティがどう行動し、生きていくのかが重要だと、私は思います。私はこの会を通し、マイノリティとしてどうマジョリティと関わっていくのか、どう社会とつながっていくのか、考えていきたいと思っています。
(M/20代)

 世の中男女のカップルが当たり前なこの時代。けれど世の中「男=男」「女=女」だけで人権が守られてるわけではありません。同性愛やトランスジェンダー、バイセクシュアル、無性愛者も本当は守られるハズなのだから、知らないからと言って非難するのではなく、その人達と仲良くするのも平和にとってとても大切なモノです☆今はまだ、マイノリティに対するイジメも絶えないのでそこは本当になんとかしたいのです!
(外川奈穂里/20代)

 いろいろ悩んだ末「今日からゲイとして生きていこう」と覚悟を決めた時から、「差別ってなんだろう?」と考えるようになりました。「ゲイ」という社会的立場に自ら進んで身を置くという事と、同性愛者へ対する差別や偏見は切っても切れないことに思えたのです。これから先、死ぬまで生きていく中で、あからさまな偏見や、無意識下の差別に直面することが必ずあるだろうと思いました。その時うろたえることなく、長い物に巻かれることなく、立ち続けることが私にできるだろうか? これが、私が同性愛者への差別や偏見について考え、学ぶようになったきっかけです。同性愛者への差別や偏見について学ぶうち、差別や偏見と立ち向って生きているのは同性愛者や性的マイノリティだけではないことを痛感しました。差別のない状態とは、誰がどのように判断するのだろう? 逆に差別の状態にあるかどうかを判断するのは誰なのだろう? 「仕方がない」とされる事は、本当に仕方がないことなのだろうか? 差別の構造は? 目的は? 学び、ほんの少し考え方を変えるだけで、必ず、少しずつ、差別や偏見は「無用の長物」となっていくはずです。声を上げなければ、差別や偏見はなくなりません。でも、声を上げた途端、石礫を投げつけられるかもしれません。運動には声を上げる「勇気」も必要ですが、「知恵」ももっと必要です。誰に媚びることなく、知恵と勇気で、「誰もが人間らしく生きられる社会」をつくるため、私はこの会の運営に携わっていきます。
(中野 龍/31歳)

 ぼくはこの会でいろいろな人に出会い、セクシュアル・マイノリティといっても人によって悩みは多様であることや、この世の中にはマイノリティの人権向上のさまざまな動きがあることを知りました。一人で悶々と考えていたときよりも、自分がゲイであることやこれからの人生を前向きに考えられるようになりました。これからも、多くの人たちと話し合い、みんなが生きやすい社会とは?を探っていきたいです。この会が本当の自由や人権を真剣に考えていける場になったらよいなと思います。
(ホシ/30代)

 異性しか愛したことがなく自分の性を疑ったこともなかった私は、いわば「マジョリティ」です。完全なレズビアンとか完全な異性愛というものはないそうで、よくよく探して「女性好き」なところがやっとちょっと見つかるくらいです。初めて、同性しか愛せない生身の存在を知ったときはショックでした。見えない存在の人たちがすぐそばにいて、自分はそれを知らないでいたなんて。彼は、結婚しないことを親に責められていること、ゲイが集まる店のない故郷では暮らせないこと、どんな理想社会が実現しても自分は1人ぼっちだ、と訴えていました。その衝撃から約10年、「どんなセクシュアリティでも自分らしく生きたい!」と声をあげるこの団体ができました。メンバーの思いが時間をかけて集まってできた会ですが、私にとっても悲願でした。当事者ではないことでその立場に立ちきれるのか悩むこともありました。でもマイノリティが解放されない限りマジョリティの呪縛も解けないし、セクシュアリティを封じ込め、笑い、 見えないフリをする社会に、私は黙っていられません。そしてセクシュアルマイノリティに誤解を持つ人にセクシュアリティは人権だということを知ってほしいと切に思います。型通りの「男」とか「女」ではなく自分らしいセクシュアリティ探しを始めて、豊かなセクシュアリティライフを送る人が増えることを願っています。勇気をもって、マジョリティの私に見える存在になってくれた友人たちに心から感謝しています。
(山口マリコ/30代)

 人間社会は絶えず変化しています。性的指向が違うことや、自己の性に違和感を持つことが「異常」とされる時代(社会)は、あともうすこし時間が進めば、「過去」のものとなるでしょう。「もうすこしの時間」が十年なのか、五十年なのか、はたまた百年なのか、僕には分かりません。でも、かならず「その時」はくるでしょう。ただし、それは待っているだけではなかなか来ないし、「誰か」に任せっきりにしてしまうのも面白くありません。セクシュアルマイノリティの問題は、僕自身に直接関わっている問題でもありますが、同時に「自分らしく生きたい」「自分らしさってなんだろう?」と感じている人たちにおいても、重要なことだと考えます。この会を通じて、『ひとりひとりの「性=生」を尊重する社会』を、セクシュアリティの違いを越え、ともに考え、実現していければと思います。
(けむたろう/30代)

 自分が、男性に興味があるんだと気づいたのは、中学か高校のときだったと思います。子どもの時から、しぐさが女の子っぽかったり、話し言葉が女のこぽかったりして、馬鹿にされた事はあったけど、中学校ぐらいまでは、自分も将来は女の子と結婚すると思っていました。22才ぐらいの頃には、開き直っていたというか、こういう物なんだろうなと思っていて、自分がどういう風に生きていくかを、考えていました。最近結構職場とか、地域の集まりその他、なんかで、結婚していないことについて聞かれたり、特に飲み会の席なんかで、恋人がいるというと、男なの?女なの?ってしつこく聞かれたりします。比較的自分は周りの人に対してカミングアウトしたりとか、オープンにするようにはしていますが、飲み会の場で面白半分に聞いたり、差別的な発言をされたりすると、嫌な思いになることが最近多いです。それって、GAYの人とか、性同一性障害の人とかを、差別してはいけないという認識はあるんだろうけど、自分の周りにいると思っていない人が多いと思うんですだから、セクシュアルマイノリティの人が、周りにけっこうな数いるんだよって言うことを知ってもらいたいんですよね。言い出せなかったり、隠れているだけで、隣にいる友達がそうだったり、兄弟がそうだったりしてるんだよって言うことを知ってほしいです。
(うっしー/30代)

 パートナーとつきあって9年になる。老後の保障とかを考えると結婚制度があるとよいと思う。法整備のために政治的に動くことも大事だが、同性婚が必要であることを一般の人に分かってもらうことも必要だ。この会は、同性愛者とそうでない人をつなぐ会として立ち上げられた。僕の大好きなミュージカル「RENT」では、同性愛者も異性愛者も互いに友情で結ばれて生きている。男とか女とか白人とか黒人とかジャップとか同性愛とか異性愛とか関係ない。No day but todayなのだ。(ケンジ/30代)
by salad_lgbti | 2008-04-25 17:04 | 事務局メンバー